「つなぐ心」

        狩野美帆さん

 9月の2,3,4日で鴨川に農山村留学に行った。とても楽しみにしていたので、ねる前に胸がバックンバックンしていた。
家を出る前に何ども忘れものがないか確認した。そして農山村へと向かった。カッター訓練、磯遊び、つり、砂の造形など沢山のプログラムがあったが、その中でも一番心に残っているのはキャンプファイヤーだ。去年は、雨でできなかった。
キャンプファイヤーの数十分前では雨が降っていた。あきらめかけたときにはもう雨は降っていなかった。そして、グレーの雨雲で暗かった空も、ペンキをかけたように真っ黒になっていた。ついに待ちに待ったキャンプファイヤーが始まった。
第一部は神聖な感じだった。太陽の様に真っ赤に燃える炎。蛍の様に舞う火の粉。炎はゆらゆらと燃えていた。
見とれるようなグラデーションンだ。炎のうしろでは海の音が規則的に鳴っている。月や星も、みんなを見守るかのように、きらきらと輝いていた。
 2部は1部とは全然ちがいとても盛り上がっていた。フォークダンスをおどったり、クラスごとにスタンツをした。
火も私達とおどっている様にとても楽しそうに燃えていた。みんなの楽しそうな声が炎と一緒に天に昇っていった。
3部になると元気だった炎も小さく悲しい感じになっていた。最後にみんなで歌ったビリーブが私の心にしみわかっていった。
海の涼しげな音、海風も気持ちよかった。今日の午前中の磯遊び、仁右衛門島めぐり。ふとあのことを思いだした。
活動班で磯遊びをしていた時、班の友達が足を岩にこすってしまい血がにじんでいた。それを、リーダーが最初に気付いた。
とっさに私は
「菌が入っちゃう!すぐ洗いに行こ!」
といってすぐに足を洗いにいった。そうすると後から班の人達が集まってきた。
「ばんそうこうはるよ。」
などみんなやさしい声をかけていた。他の班の人達も心配そうな顔をしてみていた。その子はちょっと嬉しそうに
「ありがとう。ありがとう。」
とみんなにくり返していた。改めてみんなのやさしさを知った。
「みんなとこうしている。」
一緒にいるだけで嬉しい。ああ仲間でよかった。私の心の中では心の中が温まっていく感じだった。
 3部でみんな手をつないだ。そして目をとじて、学んだことを心の中でふり返った。その後、ビリーブを歌った。
そして、感動して泣きだしてしまう子もいた。その子のことを見ていると私も5年のころを思いだしてもらい泣きしそうになったが、がんばってこらえていた。私は、農山村で感じたことがある。
キャンプファイヤーで、感動で泣いちゃったあの子も、けがをしちゃってみんなを気づかうやさしいあの子も、1部の司会をしていたちょっとちゃらけたあの子も、けがをした子を気づかった友達思いの男の子も女の子もいろんな性格を持っている。けれど、このキャンプファイヤーで、みんなが一つになれた気がした。一人一人の性格を理解することが友達というものではないかと私は考えた。
 理解するということは、その人のことを、受け止めて否定せずにいてあげること、そして相手の気持ちによりそうこと。
話かける時は笑顔で、それも一つのやさしさだと思う。農山村留学のことを学校生活や、日常生活に生かして
これからも毎日がんばりたいと思う。